3DCGデザイナーへの転職を勝ち取る履歴書・職務経歴書の書き方

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3DCGデザイナーへの転職を勝ち取る履歴書・職務経歴書の書き方

3DCGデザイナーへの転職を勝ち取る履歴書・職務経歴書の書き方

ゲーム・アニメにおけるキャラクターや背景などの制作に欠かすことのできない存在である「3DCGデザイナー」。
最近では3DCGを使った映画やグラフィックなどが多数リリースされるなど市場ニーズも高まっており、その活躍の場は多岐にわたっています。

3DCGデザイナーという職業に熱い視線が注がれる昨今、すでに「3DCGデザイナー」として働いているクリエイターの中には「新たな環境で自分の可能性を試してみたい」「もっと次のステージを目指したい」という方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

また未経験の方が「趣味でやっていた3DCGデザインを仕事にできないだろうか?」「3DCGを学んで新たな職場に飛び込みたい」と3DCGデザイナーへの転職を模索しているケースもあるでしょう。

とはいうものの、3DCGデザイナーに転職するには、ファーストステップとして書類選考を突破する必要があります。
3DCGデザイナーは人気の職種とあって選考は狭き門。書類の書き方1つで合否を左右する可能性は高いのです。

今回は、3DCGデザイナーに転職するために欠かせない「履歴書」と「職務経歴書」の書き方について解説していきます。書き方のコツや注意すべきポイントについても触れていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!

3DCGデザイナーの転職に必要な書類

ではまず、3DCGデザイナーの転職に必要となる書類にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

3DCGデザイナーへの転職に必要となる書類には、「履歴書」と「職務経歴書」があります。それに加えて、「ポートフォリオ」の提出を求められる場面は少なくありません。「履歴書」および「職務経歴書」は基本的にどの企業の選考でも必要となりますが、「ポートフォリオ」については任意となっている場合もあるようです。

とはいえ、「ポートフォリオ」は3DCGデザイナーとしての「実績」や「スキル」「経験」などを企業の採用担当者へアピールする絶好のチャンス!選考条件にポートフォリオ提出が必須でない場合にも、履歴書や職務経歴書と併せて提出することをオススメします(ただし「ポートフォリオは面接会に持参」など、特別な条件が設定されている場合は除きます)。

ここからはそれぞれの書類の特徴について、さらに掘り下げて解説していきましょう。

履歴書

履歴書は、転職者自身のパーソナルデータを記入する書類となります。

記載する事項としては、

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 連絡先
  • 学歴
  • 職歴
  • 志望動機
  • 免許、資格
  • 趣味、特技

といったものが一般的な項目です。

履歴書自体は多くのメーカーから発売されていますが、基本的にどの会社のものを選んだとしても多少の違いはあれど、同じようなフォーマットとなっています。よって、履歴書用紙よりも見やすさや丁寧さ、文章力、構成力などが顕著に表れる為、読む側に意識を置き、「いかに見やすく、読みやすく書くか」という点が非常に重要となります。

履歴書は選考において最初にチェックされる書類です。特に3DCGデザイナーへの転職の場合、実績や経験は非常に重視されますから、「どんな学歴・職歴を経てきたのか」「どんなスキルや免許を保有しているか」といった部分は正確に書くようにしましょう。

また履歴書には「A4サイズ」と「B5サイズ」のものが存在しています。応募先の企業の指定がある場合には指定された様式を使うようにできますが、指定がない場合にはどちらを選べばよいか迷ってしまうこともあるかもしれませんね。

この場合、日本では「B5サイズ」を使用するケースが一般的だとされていますので、迷ったときには「B5サイズ」を選ぶのが無難です。

しかし履歴書に書きたい内容が多い時には「A4サイズ」の方が、より見やすさがアップすることもあります。
よく転職サイトなどでは「職務経歴書(基本的にA4版)」と大きさを揃えたほうが良いという意見もあるものの、あくまでも企業の面接官にとって「見やすいものであるか?」「読みやすい書類となっているか?」を考慮したうえで決めるようにしましょう。

職務経歴書

職務経歴書

職務経歴書ですが、新卒採用時には書かない書類です。そのため、3DCGデザイナーへの転職にあたって「初めて職務経歴書を書くことになった」「実際にどうやって書けば良いかわからない」という方もいることでしょう。

職務経歴書とは、その名の通り「職歴」を記入するものですが、具体的な項目としては、

  • 職務経験
  • 勤務年数
  • 実績
  • スキル
  • 表彰歴
  • 受賞歴
  • 自己PR

などがあり、人柄や能力をアピールするために使用されます。

また書き方の形式には

  • 「編年体」 …過去から順番に職歴を記載。同じ職種に長年携わってきた人向け
  • 「逆編年体」 …最新⇒過去の順に職歴を記入。直近に大きな実績やアピールポイントがある人向け
  • 「キャリア式」…時間軸に関わらずスキルや経歴ごとに書く方式。転職回数が多い人、スキルにフォーカスしたい人向け

といったものがあり、自分のアピールポイントに合わせて書き方を選ぶ必要があります。

履歴書では「学歴や職歴が採用条件を満たしているか?」「通勤可能な場所に居住しているか?」「3DCGに関する一定のスキルがあるか?」など、転職にあたっての基本項目を見られることが多いですが、職務経歴書は「経験」「人柄」「実務能力」などを判断する材料として使用されるケースがほとんどです。

そのため、3DCGデザイナーへの転職を考えるのであれば、

  • 転職の目的は何なのか?
  • これまでどんな作品に関わってきたか?
  • 仕事では、どのような立場で携わってきたか?
  • 3DCGデザイナーとして働く際に直面した課題や壁をどう乗り越えたか?
  • プロジェクトメンバーとのコミュニケーション力はどうか?
  • どのようなツール、ソフトが使えるか?
  • 3DCGデザイナーとして会社やチームにどのような貢献ができるか?

といった点を重視して全体を構成する必要があります。

注意しなければならないのは、必ずしも「実務スキルだけが高ければよい訳ではない」という点です。

もちろん、3DCGデザイナーは個人のセンスやスキルが求められる職種ではあります。しかし、3DCGデザイナーが活躍する現場はデザイナーが一人いれば完結するという仕事ばかりではありません。むしろプロジェクトの仲間との連携やチームプレーが必要な場面が多く登場しますし、時にはクライアントとのミーティングで折衝・調整をしなければいけないこともあるでしょう。

そのため、職務経歴書を通して「コミュニケーション力」「プレゼンテーション能力」「交渉能力」などが企業の採用担当者に伝わるような内容構成にすることが必要です。 とはいえ強調したいポイントは人によってそれぞれ異なりますので、「自分は何をアピールしたいのか?」「この職務経歴書を通じて企業へ何を伝えたいのか」といった部分はあらかじめ明確にしておきましょう。

職務経歴書の構成次第で企業の採用担当者へ与える「人柄」や「能力」の印象は大きく変わります。数多くある経験や実績からどのエピソードを選び取るのか?という点はしっかり吟味したいところです。

ポートフォリオ

3DCGデザイナーの転職において、「履歴書や職務経歴書の文面だけではデザイナーとしての実績やスキルが伝わりにくいのでは?」と感じる方もいることでしょう。そんな時にはポートフォリオの活用がオススメです。

ポートフォリオとは、企業の面接官へ実績をアピールするために使用する成果物のファイルのこと。3DCGデザイナーの転職活動において、ポートフォリオの提出が必須となっている企業も多く、たとえ必須となっていない場合でも、履歴書や職務経歴書の提出時にポートフォリオを添えることで、より自分の能力やセンスをアピールすることが可能となります。

特に3DCGデザイナーの場合は、「資格や免許を持っていること」よりも「その資格をどう活かせるのか?」「どんなふうに表現できるのか?」といったことが重要です。そんな時、3DCGデザイナーとしての力作を集めたポートフォリオがあれば、わざわざ言葉を付け加えずとも「作品へのこだわり」や「ソフトの操作レベル」などを企業に伝えることができるため、書類選考の段階で他のライバルよりも一歩先へ行くこともできるでしょう。

3DCGデザイナーにエントリーする際にチェックしておきたい志望動機のポイント

3DCGデザイナーにエントリーする際にチェックしておきたい志望動機のポイント

これは3DCGデザイナーの転職に限ったことではありませんが、転職で希望のポジションを掴み取るためには「転職の目的」や「志望動機」がハッキリしていなければなりません。

転職をするにあたって「~~の会社で~~をしてみたい!」「~~というスキルを○○会社で活かしたい」といった転職の理由・きっかけが必ずあるはずですから、そこはきっちりと具体化しておきたいところです。

3DCGデザイナーと一口で言っても、入社する会社によって求められるスキルや能力は様々。そのため、自分自身の現在地を把握するとともに、企業が転職者に求める条件とのマッチングは欠かせません。
転職の成功率を上げるためにも、企業と自分自身(転職者)のマッチ度合いはしっかりアピールしておきましょう。

ここでは、転職者のタイプ別に「志望動機」を書くポイントについて紹介しておきます。

3DCGデザイナーから同業種の3DCGデザイナーへの転職ケース

  • 過去に携わったデザイン経験から学んだこと、得たことを技術的な視点からまとめておく
  • なぜ新しい会社(転職先)で3DCGデザインをやりたいのか、論理的に記入する(※「今の会社が嫌だから」などネガティブなコメントは避ける)
  • 将来の展望、自分が貢献できるポイントなどを通して、その企業で働きたいという意欲を伝える

3DCGデザイナーから他業種の3DCGデザイナーへの転職ケース

  • なぜあえて他業種の3DCGデザイナーになりたいのか、熱意を伝える(※この場合も「今の業種が向いていないから」といったネガティブ表現はNG)
  • その業界、その会社の3DCGデザイナーとして何を実現したいのか、ビジョンを明確にしておく
  • 業界が変わっても貢献できるスキルや能力は何なのか、アピールする

未経験から3DCGデザイナーへの転職ケース

  • なぜ未経験からでも3DCGデザイナーになりたいのか?をしっかりまとめる
  • illustratorやPhotoshopなど関連のソフトの使用経験は必ず記載する
  • 独学で作った3DCGデザインの作品があればポートフォリオを添付する
  • ハードな現場に耐えうる前向きな姿勢、熱意を添える

志望動機は、転職活動において最も重要なカギを握るといっても過言ではありません。
履歴書や職務経歴書だけではなく、その後の面接などでも必ず聞かれるところですから、自分の言葉でしっかり語れるようになるとともに、発言に一貫性を持たせることが大切です。

まとめ

今回の記事では、3DCGデザイナーの転職に必要な「履歴書」と「職務経歴書」の書き方のコツについて詳しく解説していきました。

3DCGデザイナーの転職を成功させるために、まずは書類選考を突破する必要がありますが、魅力的なエピソードを通して人柄や能力を企業へうまく伝えることができれば、そのファーストステップをクリアできる可能性も高くなります。

今回の記事のポイントを自身の履歴書や職務経歴書にしっかり落とし込んで、ぜひ希望のポジションを勝ち取ってくださいね!

To Creator編集部
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