【ゲーム業界】転職時に要チェック!大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の違いとは?
【ゲーム業界】転職時に要チェック!大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の違いとは?
ゲーム業界への転職を考えている方の中には、大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社、自分がどちらに向いているのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の違い、給与、将来性について、また転職する際のポイントをご紹介します。
目次
大手ゲーム会社の特徴
規模や知名度、シェア率において業界の中で上位に入る大手ゲーム会社には下記のような特徴があります。
- リソース(ヒト・モノ・カネ)が豊富
- 大規模なタイトル・プロジェクトを扱っている
- さまざまなジャンルのゲームを扱っている
- 国内外の主要都市に支社・営業所・関連企業がある
- 部門、部署が多数ある
大手ゲーム会社の代表例
大手ゲーム会社の代表例を3社ご紹介します。企業名だけでなく、提供するゲームタイトルも知っているという方も多いのではないでしょうか。
- 任天堂
- 「ファミリーコンピュータ」「ニンテンドーDS」「Switch」などのゲーム機でお馴染みの任天堂は言わずと知れた日本の大手ゲーム会社です。
『スーパーマリオ』『ポケットモンスター』『ゼルダの伝説』など数々の人気シリーズを生み出し、最近では『あつまれ どうぶつの森』が大ヒット。幅広い年齢層が楽しめるゲームを長年リリースし続けています。 - バンダイナムコホールディングス
- 2005年に株式会社バンダイと、株式会社ナムコの経営統合により設立された総合エンターテインメント企業です。集英社や小学館といった大手出版社と提携しており、大ヒット漫画のゲーム化を多く手がけているのも特徴です。
『太鼓の達人』『機動戦士ガンダム』『ドラゴンボール』とさまざまなジャンルの名作ゲームがあります。 - ネクソン
- 主にPC、モバイル向けオンラインゲームを開発、配信しているゲーム会社で、親会社は韓国の「エヌエックスシー・コーポレーション」です。
オンラインで多くのプレーヤーが同時に参加するRPGを得意としており『メイプルストーリー』『マビノギ』『アラド戦記』などロングヒットを続けるゲームを生み出しています。
他にも、大手と呼ばれる企業には、スクウェア・エニックス・ホールディングス、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、セガサミーホールディングスなどがあります。
ベンチャーのゲーム会社の特徴
ベンチャー企業の定義は明確ではないものの、比較的新しい小・中規模の企業、また、新しい技術やアイデアで利益を出そうとしている企業がベンチャー企業と呼ばれることが多いです。ベンチャーのゲーム会社には下記のような特徴があります。
- 新しいことへのチャレンジが多い
- 希望やスキル次第でさまざまな仕事にチャレンジしやすい
- 部門、部署が少数
- 特定のジャンル(例:オンラインゲームのみ)に絞って開発している場合が多い
ベンチャーのゲーム会社の代表例
ベンチャーのゲーム会社の代表例を3社ご紹介します。有名なベンチャー企業ばかりなので企業名、手がけているゲームタイトルをご存知の方も多いかもしれません。
- gumi(グミ)
- 2007年に設立された会社で、モバイルオンラインゲーム事業に力を入れています。XR事業(MR、AR、VRなど)やブロックチェーン事業、また、海外市場への展開を積極的に行っています。 『クリスタル・オブ・リユニオン』『ファントム オブ キル』『誰ガ為のアルケミスト』などオリジナルのヒットタイトルを生み出しています。
- Aiming(エイミング)
- 2011年に設立された会社ですがわずか4年で東証マザーズ上場を果たしており、勢いのあるベンチャー企業です。主にモバイル向けオンラインゲームの開発、運営を行っています。 『戦国大河』『ロードオブナイツ』『ログレス物語』などの代表作があります。
- アカツキ
- 2010年に設立された会社で、2016年には東証マザーズ、2017年には東証一部に上場したこちらも急成長ベンチャー企業です。2022年4月にゲーム事業をアカツキゲームスへ分社化する予定です。 『八月のシンデレラナイン』などの人気タイトルを生み出しています。
他にもベンチャーと呼ばれる企業には、グリー、ミクシィ、ダズル、マイネット、ユナイテッドといった会社があります。
大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の違い
ここからは、大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社との違いを説明していきます。
業務や裁量
大手ゲーム会社では、プロジェクト自体も大きく作品を完成させるためにチームで取り組むスタイルになります。従って、個々の業務は細分化される傾向があり裁量は小さくなりがちです。
一方、ベンチャーのゲーム会社はそもそも人材に限りがあるため作品を完成させるために一人の社員が複数の業務を担当する可能性が高くなります。社員の裁量が大きいことから、自分がやりたい仕事をやりたい方法で進めやすい傾向にあります。
昇進スピード
老舗の大手ゲーム会社においては年功序列や学閥といった古い考えが残っている場合があります。単純に規模が大きい分、上にいる人数も多くライバルの数も多くなるため昇進スピードはゆっくりになります。
ベンチャーのゲーム会社では年齢も学歴も経験も関係なく全てが成果主義。実力次第で大手では達成不可能なペースで昇進できる可能性があります。
働き方
ある程度業務が定型化されている大手ゲーム会社であれば、やるべき仕事が明確です。上司、先輩と一緒に仕事を進めていけば業務の中でさまざまなスキルを身につけることができ確実に成長ができます。
一方、ベンチャーのゲーム会社は待っているだけでなく自主的に仕事を作りにいくことが求められます。大手に比べて、育成の仕組みも完全に整えられているとは限りません。課題を探し出し、自ら問いを立てて検証していく必要があります。そういったマインドを持っている方であれば成長のスピードも早いでしょう。
福利厚生
一般的に、大手ゲーム会社の方が福利厚生が充実している傾向にあります。例えば、昼食補助、住宅手当、宿泊施設やレジャー施設の割引制度、法定外の健康診断(人間ドック)が受けられるといった制度があります。教育制度や休暇制度など、ライフワークバランスを保つ体制も整っています。
一方、ベンチャーのゲーム会社は独自性のあるユニークな福利厚生を取り入れている場合があります。例えば、役員を直々に指名してランチを設定できる役員ランチ、優勝賞金があり優勝プランは事業化も検討されるような企画コンテストを実施しているベンチャーのゲーム会社も実際にあります。また、リモートワーク可、フレックスタイム制を導入をしている企業なども多くあり、ベンチャーのゲーム会社の方が生活スタイルに合っているという方も多いかもしれません。
社会的信用
大手ゲーム会社は世間に広く社名が知れ渡っているので、仕事の上でもプライベートでも社会的信用を得やすい傾向にあります。仕事では転職で有利になったり、プライベートでは賃貸借に伴う審査に通りやすくなります。
ベンチャーのゲーム会社は大企業と比べて資本力が劣るため倒産や事業転換の可能性を多く抱えています。どの程度安定しているかはその会社ごとに異なるため、将来性の見通しが必要です。
大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社では給与に差がある?
大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の給与ですが、一般的に中小よりは大手、国内よりは外資の方が支給額水準は高い傾向にあります。
ゲーム業界の平均年収は、400〜600万円と幅があり、職種や役職によっても異なります。
大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の平均年収を比較してみると、一般的に大手のゲーム会社に入社した方が、高い年収を稼げる傾向にあります。
ただし、ベンチャーのゲーム会社ではやった分だけインセンティブがもらえる、ストックオプションが付与されるといった場合もありますし、スピード出世し役員ポジションに就いたりすることで、大手ゲーム会社の社員より高い年収を得るチャンスもあるため一概には言えません。
大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社の将来性
大手ゲーム会社は業績や会社が安定しており、倒産などのリスクが低いのが特徴です。ベンチャーのゲーム会社は、会社としてまだ安定していないため、事業継続ができないリスクもありますが、将来大きく成長する可能性を秘めています。
ただし、将来性に関しては、大手ゲーム会社、ベンチャーのゲーム会社関係なく、正確に判断するのは難しいものです。毎年業績が伸びている、業務内容に成長性が見込まれる、ニーズある市場かどうかに注目してみるとよいでしょう。
大手ゲーム会社に転職する上で大切なポイント
まず、大手ゲーム会社への転職では、求められるレベルが高く、倍率も高い傾向にあるということを頭に入れておきましょう。
求められるレベルのスキルがあるか
募集要項などを確認して、求められるレベルのスキルがあるかどうか確認が必要です。ライバルが多いため、差別化するために資格取得をしておくのもよいでしょう。
調整力・コミュニケーション能力
1つのプロジェクトに多人数が関わるので、チームプレーが大切になります。チームワークに欠かせない調整力・コミュニケーション能力を磨いておきましょう。
雇用形態にこだわり過ぎない
正社員にこだわらず、契約社員、アルバイト、業務委託など雇用形態の幅を広げてみても良いでしょう。契約社員、アルバイトなどで経験を積み、必要とされる人材となれば正社員への雇用も期待できます。
べンチャーのゲーム会社に転職する上で大切なポイント
ベンチャーのゲーム会社への転職では、スキルに加え、積極性と柔軟性がポイントになります。
自走できる能力があるか
ベンチャーのゲーム会社では「自発性」が求められるため、自分の頭で考え、行動を起こす習慣、積極的に意見を述べる自己発信力を磨いておきましょう。
幅広い業務経験があるか
大手ゲーム会社のように担当が細分化されておらず、一人が何役もこなすのが一般的なので、幅広い業務に適切に素早く対応できる能力を身につけておきましょう。
環境や仕事内容の変化に柔軟に対応できるか
新しいことへの挑戦意欲が強いベンチャーのゲーム会社では、事業の方向性や戦略が頻繁に変わることもあり、変化への柔軟な対応力が必要です。
自分に合ったゲーム会社を選ぼう
大手ゲーム会社とベンチャーのゲーム会社についてこれまでご紹介してきましたが、どちらにも良さがあります。
大手ゲーム会社には福利厚生の充実や社会的信用という面で魅力がありますし、リソースが豊富なため大規模なタイトルを扱うチャンスがあります。一方、ベンチャーのゲーム会社では、主体性や推進力といったスキルを身につけることができ、成長度合いもスピードも大きいのが特徴です。また、会社を大きくする一員となって仕事ができるためやりがいも大きくなるでしょう。こういったメリットからあえてベンチャーのゲーム会社を選択する人も増えていますよ。
転職時には、こちらの記事を参考にしてみてください。
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