ゲームプランナーへの転職を勝ち取る履歴書・職務経歴書の書き方
ゲームプランナーへの転職を勝ち取る履歴書・職務経歴書の書き方
デザイナーやプログラマーなど様々な職種の人達と関わりながら、ゲームの企画から完成までの一連のプロセスに携わるゲームプランナー。
「プランナー」という名前が付く通り、ゲーム企画を考えるのがメインの仕事であることから「面白いゲームになるか?」「ヒットするゲームになるか?」はゲームプランナーがカギを握っているとも言われています。
そんなゲーム制作における重要なポストの1つである「ゲームプランナー」の仕事に「未経験から転職したい」または「ゲーム制作や企画の経験を活かしてさらなるキャリアアップを目指したい!」と考えるクリエイターもいることでしょう。
しかし「ゲームプランナー」は人気の職種であるだけでなく、センスや企画力が求められる仕事であるがゆえ、ポストを勝ち取るためには志望動機や自己PR等における他者との差別化が欠かせません。
そこで今回は、プランナーへの転職をするためのファーストステップに欠かせない「履歴書」および「職務経歴書」の書き方について詳しく解説していきます。
ゲームプランナーへの転職を勝ち取る「履歴書」「職務経歴書」の書き方
では早速、ゲームプランナーへ転職する際に押さえておきたい「履歴書」と「職務経歴書」の作成ポイントを見ていきましょう。
履歴書
履歴書には「応募者の基本データ」をわかりやすく企業や採用担当者へ伝えるという目的があります。
履歴書はいろいろなメーカーから発売されていますが、どれを使用しても基本的にフォーマットはほとんど変わらず、「氏名」「生年月日」「連絡先」などの個人情報と「学歴」「職歴」「免許・資格」「趣味・特技」などのパーソナルデータを記入するのが基本です。
以前は紙ベースの履歴書を郵送するケースがほとんどであったものの、最近ではネット上の「履歴書作成ソフト」などを利用してパソコンで作成したものをオンライン(メールや転職サイトにアップロードなど)で提出するケースも増えてきています。
パソコンでの履歴書作成は
- 項目に沿って入力するだけで手軽に作れる
- 間違えても修正がしやすい
- 記入途中で保存ができる
- 一度作成すれば、何度も作り変える手間が省ける
- 文字のフォントや文章の幅などが一定なので見やすい
- 内容管理がしやすい
などのメリットがあり、大変便利です。
その一方、手書きの履歴書では
- 字に「人となり」が出るため、応募者の想いや熱意が伝わりやすい
- 丁寧な字だと好印象を与えやすい
- パソコンで作成するよりも書くのに時間がかかるため、その分志望における本気度がアピールできる
といったメリットがあります。
当然、応募する企業からフォーマットの指定がある場合にはそれに従う必要がありますが、パソコンにも手書きにもそれぞれ良さがあるため、一概にどちらが良いとは言い切れません。便利さでは圧倒的にパソコンのほうが優位ではありますが、あくまでも「どちらのほうが自分の熱意を伝えられるか?」「面接官が読みやすい履歴書はどちらか?」など総合的な視点で選ぶと良いでしょう。
新卒・転職に関わらず企業の採用担当者は、応募書類のうち「履歴書」から最初に目を通すケースが多いようです。書類選考の第一関門である履歴書で不採用とならないよう、丁寧かつ正確に、わかりやすく書くことが大切となります。
ただし履歴書は記入欄が狭く長文を書くのには適していないため、特に志望理由や自己PRを書く場合には「限られたスペースでいかに自分の想い・経験を伝えられるか」が重要です。そのため、経験や実績はなるべく定量的に表すこと、その企業を志望した理由や自分が会社へ貢献できる点などは簡潔に書くこと、などを意識すると良いでしょう。
以上のような点を踏まえると、ゲームプランナー経験者の転職時には、
- これまでに携わってきたゲーム制作の経験や実績を、数字を織り交ぜて伝える
- ゲーム制作において工夫した点や大切にしているポリシー、志望先の企業で活かせるスキルなどは簡潔に記入する
などのポイントを押さえておくと、企業の採用担当者の目にも留りやすいと言えます。
一方で、ゲームプランナー未経験者の場合には、
- 志望にあたっての自分の想いはもちろん、ゲーム業界の知識や・スキルを学ぶ意欲・向上心を伝える
- 転職先の企業で貢献できる自分の強みなどにも触れておく
などして、自分自身を積極的に企業へ売り込んでいくことが必要です。
下記にゲームプランナーの志望動機の例を記載してみましたので、履歴書の書き方に迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
経験者の例
前職では〇〇といったアプリゲームなどの企画に10年ほど携わってきました。〇〇というゲームでは「ユーザーが継続して遊べる仕組み」にフォーカスして制作をした結果、10万ダウンロードというヒットを記録し、社内でも社長賞を貰うことができました。長年アプリゲームの企画に携わっておりましたが、これから新たなチャレンジをすべく、家庭用ゲーム機で多くのヒットを手掛けている貴社へ応募するに至りました。
貴社が制作されているゲームにはユーザーを魅了する仕掛けが豊富にあり、非常に高いレベルで仕事ができると感じております。ゲームプランナーとしてこれまで培った経験・スキルを活かし、多くのファンを創出するゲームを生み出すことで貴社に貢献したいと考えております。
未経験者の例
前職では、企画営業職として○○についての企画提案を行う営業を8年ほど行ってきました。そのためリサーチ力・企画力・提案力に対するスキルは十分に備わっていると考えております。また昔からゲームが趣味であり、休日にはゲーム開発をしたり独学でゲームプランニングを学んだりして、長年スキルの向上に努めてきました。
こうした経験で培った力は、貴社の○○いう部分で必ず活かすことができると自負しております。業界未経験ではありますが、『企画提案力に強みを持つプランナー』として貴社に貢献したいと思い、志望しました。
※こちらはあくまで一例となります。参考までにとどめ、自分なりの言葉・文章で書くよう意識しましょう。
ゲームプランナーの転職に必要な「履歴書」の書き方ポイント
- 分かりやすく丁寧に書くだけでなく、やる気や向上心、熱意が伝わる文章にする
- 志望動機では「なぜその企業を選んだのか」という理由を明確に伝える
- 転職先でどのような貢献ができるかを具体的に記載する
- 今までの経験、スキル、実績などは正確かつ定量的に書く(スキル面については、転職先企業が使用するツール・ソフトとリンクさせるのも良い)
職務経歴書
次に職務経歴書ですが、こちらは主に「仕事の経験や業務実績、スキルなどを記入する書類」です。一番の目的は、これまで自分が培ってきた経験・実績や能力、人柄を存分にアピールするものとなります。
転職の際、企業がゲームプランナーに求めるスキルには
- ゲーム制作の知識
- 企画力
- 現場をまとめた経験
- 市場ニーズを分析する力
- コミュニケーション力
といったものがあると言われています。
ゲームプランナーの場合、デザイナーやプログラマーなど様々な職種の人とものづくりに携わるケースが多いため、チームを取りまとめた経験や実績等を盛り込み、「知識」「スキル」「コミュニケーション力」などが備わった人物であることをしっかり面接官へ伝えるのがポイントです。
また他の転職希望者との差別化を図るために、
- 使えるソフトの名称(たとえばPhotoshopやillustratorなど)
- 語学力(TOEIC・英検など)
- マイクロソフトオフィス・スペシャリスト(MOS)
など、所有資格を記入しておくのもおすすめ!
ただしゲームプランナーにかかわらず技術系の職種では「資格は使いこなせてナンボ」の世界なので、取得していても実務で使えないというものは記載しないほうが無難です。もし職務経歴書(または履歴書)に資格を書くのであれば、面接で質問されることも見越して「資格を取得した目的」や「その資格をどう実務で活かしたいのか?」といったエピソードも併せて用意しておきましょう。
下記は、ゲームプランナーへ応募する際に必要な「職務経歴書」に記入すべき項目の一例です。
- 職歴概要
- 在籍した期間と会社名を羅列し、どんな経験をして現在に至るのか、簡単に要約する
- 各職歴の詳細
- 会社名、在籍期間、従業員数、資本金、業務内容(携わった主な案件、担当フェーズ、使用したツール、プロジェクトの規模感、自分の役割など)を記載
- スキルや資格
- 使用言語、使用ツール、対応可能なプラットフォーム(ウェブ、アプリ、家庭用ゲームなど)を簡潔に記載
- 所有資格
- 取得年月日および資格の正式名称を記載
- 自己PR
- コミュニケーション力やスキルなど、業務を通して培った自分の強みをアピールする
ゲームプランナーの転職に必要な「職務経歴書」の書き方ポイント
- ゲーム制作に関する業務内容は、具体的な数字を入れて定量的に記入する
- 具体的なエピソードを通して、自分の強みやゲーム制作の経験・実績などを伝える
- ポジティブな表現で、自分自身の価値をアピールする
- やみくもにエピソードを盛り込むのではなく、自分の人生またはゲーム制作に携わった経験から特に伝えたい「重要なポイント」だけを絞って書く
なお職務経歴書は、規格がある程度決まっている履歴書とは異なり「時系列で記入するか」「スキルごとに記入するか」といった見せ方(フォーマット)が一人一人異なってきます。
ちなみにフォーマットのタイプとしては、以下のようなものがあります。
- 編年体
- 過去から順番に経歴を記入する形式で、最もよく利用される形式。一貫して同じ仕事を経験してきた人、ゲームプランナーとして長年実績を積んできた人におすすめです。
- 逆編年体
- 最新の職歴から過去の職歴にさかのぼって記入する形式。最新の職歴で大きな実績を残した方におすすめです。編年体が「これまで」の実績や経験にフォーカスしているのに対し、逆編年体では「今」のスキルや能力に焦点を充てています。
- キャリア式
- 時系列にはこだわらず「似たような職種の経歴」「スキル・能力」ごとにまとめて記入する形式。様々な会社への転職歴がある方、仕事で獲得したスキルにフォーカスしてアピールしたい方におすすめです。
一般的に、職務経歴書は「編年体」で書かれるケースが多いですが、人によってはそれ以外の方法のほうがより魅力が伝わる場合もあります。そのためフォーマットの特徴をよく理解し「自分はどの職歴をアピールしたいのか」「企業へ自分をどう見せたいか」といった視点でフォーマットを選んでみると良いでしょう。
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さて、ここまでゲームプランナーへ転職するための履歴書や職務経歴書の書き方について解説してきましたが、「そもそもゲームプランナーに転職するためにはどうすればいいの?」と思う方もいることでしょう。
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まとめ
今回の記事では、ゲームプランナーの転職に必要な「履歴書」と「職務経歴書」の書き方について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
ゲームプランナーとしての転職を成功させるためには、これまでの経験や実績を具体的かつ簡潔に伝える分かりやすい「履歴書」と「職務経歴書」の作成が欠かせません。
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