「コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく」ミクシィグループ特集 Vol.1 ~デザインマネージャーが考えるデザイナーのキャリア~

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「コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく」ミクシィグループ特集 Vol.1 ~デザインマネージャーが考えるデザイナーのキャリア~

「コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく」ミクシィグループ特集 Vol.1

SNS『mixi』やひっぱりハンティングRPG『モンスターストライク』、「ことば」で闘う新感覚RPG『共闘ことばRPG コトダマン』など、さまざまなサービスを展開し、サービスの先にいるユーザーの気持ちや要望に真摯に応え、さらに想像や期待を超える価値を「コミュニケーション」を通じて提供するミクシィグループ。新たなつながりをつくり、世界を鮮やかに変えるべく、デジタルエンターテインメント、スポーツ、ライフスタイルの3つの領域で事業を展開しています。

To Creatorでは、このミクシィグループで働くデザイナーを特集します。第1回目の今回は、人気スマホアプリ『共闘ことばRPG コトダマン』(以下コトダマン)アートグループのマネージャー・佐野貴宏氏をインタビューし、ご自身のキャリアや働き方、マネジメント業務の捉え方、コロナ禍の現状、コトダマンアートグループで求める人物像などについて語ってもらいました。

『共闘ことばRPG コトダマン』

文字の精霊「コトダマン」を組み合わせて「ことば」をつくり、「ことば」の長さや数で敵を攻撃してステージをクリアしていく新感覚RPG。2019年10月にセガ(当時はセガゲームス)からミクシィのエンタメ事業ブランド「XFLAG」へパブリッシャー変更。事業だけでなく開発チームも移籍、セガの企画力や開発力にミクシィのノウハウが加わり、着実にユーザー数を伸ばしている。

コンシューマーゲーム会社、スマホゲーム会社を経てミクシィへ

ゲーム開発に携わりたくて高校卒業後に専門学校で3DCGについて学び、3DCG背景デザイナーとして大手コンシューマーゲーム会社に入社しました。ちなみに、このとき紹介してくれたのがイマジカデジタルスケープだったので、今回不思議な縁を感じます。
その会社で制作関連をはじめ、ゲームに関するさまざまなことを経験しました。5年目くらいから背景パートリーダーとして、10年目からチームリーダーとしてマネジメントまで任されていたのですが、当時飛躍的に品質が向上したスマホゲームに興味を持ち、約13年在籍した会社を辞めてスマホゲーム会社へ転職しました。背景デザイナーとして勤務し、最初は新たな知識が吸収できて楽しかったのですが、だんだん以前の会社でやっていたマネジメント業務のほうが魅力的に感じるように。ちょうどその頃、ミクシィにいる知人のプロデューサーから新規プロジェクトのアートディレクターとして来ないかと誘っていただき、いままでの経験をさらに広げられると思い、2017年にミクシィに入社しました。

ミクシィに入社後は、新規プロジェクトのアートディレクション、マネジメントに従事しました。私なりのマネジメント手法が評価され、2020年にコトダマンのアートグループのマネージャーに就任しました。現在は主に予算管理や協力会社との協議、契約関連、人員採用、チームビルディングなどを行っています。

デジタルエンターテインメント事業本部 コトダマン事業部 アートグループ マネージャー 佐野 貴宏氏

デジタルエンターテインメント事業本部
コトダマン事業部 アートグループ マネージャー
佐野 貴宏氏

「マネジメント」はインハウスデザイナーが身に着けて損がないスキル

私のキャリアは、いろいろな職種のスタッフと一緒にゲームを開発するインハウスデザイナーからスタートしました。人によって考え方は千差万別でしょうが、私は一人でつくるよりもみんなの力を合わせてつくり上げて成功させることに嬉しさを感じます。デザイナーからアートディレクター、そしていまはマネージャーですが、そのマインドはずっと変わらず、スタッフの得意・不得意を見極めながらのアサインや、チームをリードしていく現在のマネジメントは私にとって大変やりがいのある業務です。

専門的なスキルを一人でとことん極めたいという方もいると思います。しかし、年齢を重ねたら、デザイナーとしての専門的なスキルを極めるより、人をリードするマネジメントのスキルを高める方が個人的には簡単だと感じています。それに、デザインという分野は若い人のほうが時代に対応できますし、センスの良さに関しても優れているのである程度の年齢に達したらそれ以外のスキルを伸ばした方がデザイナーのキャリアアップにつながりやすいと思います。

また、これは弊社の特徴ともいえると思いますが、与えられる裁量権が大きいうえ、フットワークが軽く仕事がしやすい。もちろん責任は伴いますが、会社の中でインハウスデザイナーがステップアップしていく手段として、マネジメントの経験を積んで、スキルを身に着けることに損はないと思います。

マネージャーは単なる役割、重要なのはデザイナーへのリスペクト

私はマネージャーという役職に就いていますが、それは単なる役割であり、重要なのは配下メンバー1人ひとりをリスペクトすることだと考えています。現在約15人のマネジメントをしていますが、メンバー1人ひとりといろいろ話し、意見やアイデアを引き出すように心がけています。

特にコトダマン事業部は、スクラム開発を推奨しています。事業部内のプランナー、エンジニア、デザイナーが1つのユニットを組み、1週間単位で新規プランやユーザーのニーズに応えるアイデアなどの策定・分析を繰り返します。あくまでもゲームづくりの主役は現場のクリエイターで、リーダーやマネージャーのトップダウンよりもボトムアップを大切にしていますから、メンバーと同じ立ち位置のコミュニケーションは重要です。また、この開発手法においては、メンバーが自発的に動くことが大切となりますが、それはリーダーの素質として必要なものでもあるため、本人の成長のためにも各人が自ら動けるようなサポートをするようにしています。

あと大事なのは、私自身の判断力。判断さえすれば、基本的にデザイナーは真面目ですので、決めた方向へどんどん進めてくれる。特にいまのメンバーは想定以上に動いてくれて、予想以上の結果を導いてくれます。マネージャーとしては、それがいちばん嬉しいですね。
ただし、すべて自分で判断する必要はないと考えていて、困ったときは上長やメンバーに相談することもあります。逆にメンバーから相談されたときは、私なりの見解を示したほうが良いと思っています。

事業とともに移籍してきたセガの開発チームとすぐに意気投合

私がマネジメントしているコトダマンのアートグループにはモーションデザイナー、エフェクトデザイナー、キャラクターデザイナー、UIデザイナーという4種類のデザイナーがいます。コトダマンはもともとセガゲームスで開発され、2019年10月にパブリッシャーをXFLAGに移管された関係で、現在はセガから移籍した社員とミクシィ社員が混合するチームで運営しています。
セガからミクシィへ、事業とともに開発チームも移籍するというのは業界的にも珍しい事例で、当初はどうなるのかと思いましたが、クリエイター同士ということもあって、すぐに友好な関係に。弊社のデザイナーはフレンドリーなタイプが多く、セガの方たちとランチなどで親交を深めたりしていましたね。

業務的にはセガから来たスタッフは経験豊富なうえ、物事を建設的に捉える前向きな方ばかり。ミクシィのやり方を素直に受け入れてくれましたし、逆にセガのやり方が勉強になるなど、軋轢のようなものはなく、やりづらさは感じませんでした。
これはアートグループに限ったことではなく、コトダマン事業部全体に言えることです。その成果だと思いますが、コトダマンは着実に新規ユーザーを増やしています。先日まで2.5周年のプロモーションを展開していましたが、大変好評いただきました。

コトダマン

コロナ禍におけるリモートワークで作業効率向上

現在のコロナ禍において、会社全体では「マーブルワークスタイル」と呼ばれる、オフィス出社とリモートワークを組み合わせる勤務体制となっていますが、アートグループでは業務効率の観点から、週に1日、全体会議のある日のみ出勤し、あとは自宅でのリモートワークでOKという体制にしています。

弊社は4月から当面の間、フルリモートワーク体制になったのですが、その時に、デザイナーはハイスペックなPCが必要なので、会社で使っているPCを各メンバーの自宅に郵送してもらいました。スタート時は多少の不安はありましたが、インフラさえ整えればリモートワークは想像以上にスムーズで、働く場所の制約がなくなりました。デザイン作業は集中が必要ですから、1人の環境のほうが作業効率は上がるようです。
また、会社にいるとさまざまなミーティングがあり、その都度作業を中断せざるを得ません。ミーティングによってはあとで情報だけ共有すれば良いものもありますから、そのあたりの効率化が図れたのでしょう。

ただ、デメリットとして、コミュニケーションコストの上昇は否めません。リモートワークは離れている分、的確でわかりやすいコミュニケーションが必要とされるため、そのロスが多いのだと思います。
チャット連絡の際は、相手が意図を汲み取れるまで根気良くコミュニケーションを取る、意図が伝わらない場合は自分の説明が下手と自覚するよう心がけています。どうしても長文になりがちですので、伝わりやすい文章の書き方やビジネスメールのルールなどを勉強して活用しています。

「コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく」ミクシィグループ特集 Vol.1

チームワークを大切にできる人と楽しく仕事していきたい

弊社は、正確にはゲーム会社ではなく、コミュニケーションを創出するためにデジタルエンターテインメント、スポーツ、ライフスタイルという3つの領域で事業を展開している会社です。
私はその中のデジタルエンターテインメント事業に従事し、私の所属する部署の採用も担当していますが、コトダマン事業部が求める人物像は会社のミッション同様、コミュニケーションを大切にできる人。そして、主体的に行動でき、デザイナー同士はもちろん、他の職種の人にもリスペクトを持って接することができる人です。
特にコトダマン事業部はセガから移籍した社員とミクシィ社員の混合チームです。相手をリスペクトするチームワークが築けなければ業務が進みません。また、新型コロナが今後どのように仕事に影響するかわかりませんが、コミュニケーションはいっそう重要になることでしょう。これからもチームワークを大切にできる人と楽しく仕事していきたいと思っています。

◆ミクシィグループ特集 Vol.2◆
~リモートワークで開発したオンラインテーマパーク「XFLAG PARK CONNECT」の舞台裏~
ミクシィで働くデザイナー/クリエイターのコロナ禍における働き方についてお伝えしていきます!

◆ミクシィグループ特集 Vol.3◆
~『共闘ことばRPGコトダマン』の移管と大改修。成功の決め手はチームの柔軟性~
コトダマンのアートグループであるUIUXチームより改修事例をご紹介!制作の裏側を限定公開いたします!

◆ミクシィグループ特集 Vol.4◆
~ 『モンスターストライク』 登場モンスター「ダウト」の制作フロー ~
2021年10⽉に8周年を迎えた『モンスターストライク』(以下、モンスト)よりモンスターの制作過程をご紹介します!

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To Creator編集部
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