履歴書・職務経歴書
履歴書・職務経歴書は、転職活動を行う際に原則必要となる書類です。
書類作成のポイントやチェック項目に沿って準備を進めましょう。
※当社フォーマットを基にしたご説明となりますが、書式は問いません。
履歴書
履歴書はご自身の職歴や学歴など「基本情報を簡潔に伝えるための書類」として扱われます。
採用担当者に好印象を与えられるように基本ルールを守り、全体のバランスや正しい情報の記載を意識しながら作成しましょう。
履歴書作成時のポイント
①日付
・年は、西暦で統一することが望ましい
②証明写真
・縦横比は4:3が基本
・本人単身で胸から上が基本
・清潔感を意識し、帽子等は被らずに
カメラに目線を向けて撮影
・背景色は、白・青・グレーが一般的
・撮影時期は過去3ヶ月以内
・紙面提出の場合は写真の裏に
名前と撮影日を書く
③性別
・「男」「女」を記載(未選択も可)
④学歴
・1行目の中央に「学歴」と記入
・正式な学校名と学部や学科、専攻を記入
(~県立、私立なども含める)
・スクール通学や講座受講、自宅学習期間も
記入可
・高等学校以降の記入が基本
・小中学校も記入する場合は、
入学年月は省略し卒業年月のみを記載
⑤職歴
・1行目の中央に「職歴」と記入
・正式な会社名を記入
・原則は入社した会社をすべて記入
・空白期間がないように
アルバイトやパートも記入可
・各会社名の後に雇用形態の記入(推奨)
・在籍中の場合は「現在に至る」を記入
・退職予定がある場合は
「〇年〇月に退職予定」と記入
・退職理由の記入は不要
⑥賞罰(任意)
・1行目の中央に「賞罰」と記入
・アピールできる受賞歴があれば記載
(社内表彰、業界での受賞歴など)

⑦学歴・職歴・賞罰の記入後
・一連の情報を記入した次の行に、右揃えで「以上」と記入
⑧免許・資格
・応募先に関連性が高い内容を優先的に記入
・正式名称を記入
(例:「英検」は「実用英語技能検定試験 ◯級」)
・免許には「取得」、資格には「合格」を記入
・勉強中の内容を記載してアピールも可
⑨志望動機・自己PR等
・抽象的な内容は避け、自分の言葉で、自分の実体験や実感を書く
・面接時に深堀り質問されても答えられるように考えを整理しておく
<自己PRの書き方ポイント>
応募する企業に合わせて以下の流れで文章を作成してみましょう
1.今までに「どのような経験」をしたか
2.経験を通じて「どのような能力」を獲得したか
3.獲得した能力で「どのような実績・成果」をあげたか
4.今までの経験・能力で「どのような仕事・役割」に挑戦したいか
<志望動機の書き方ポイント>
応募する企業の魅力と、自身の価値観や前職の退職理由等を関連付けると説得力が増します。
以下の流れを参考に作成してみましょう。
1.なぜその業界を選んだか
2.なぜその企業を選んだか(同業他社ではなく)
3.なぜその職種を選んだか
4.入社後に何を実現したいか
⑩本人希望記入欄
・職種・給与・勤務時間・勤務地などの希望を記入
・特記事項がない場合は、「貴社の規定に従います。」と記入

履歴書作成後のチェック項目
新規で作成した場合や情報を更新した場合はチェック項目と照らし合わせながら、全体を見直しましょう。
また作成中は整っていても提出用にファイル形式の変更や印刷をした際に、レイアウトが崩れてしまうケースもありますので、最後まで丁寧に仕上げましょう。
【 仕上げのチェック項目 】
誤字・脱字がないか
「日付」は、すべて西暦で統一し、職務経歴書に記入した情報と合っているか
学校、企業、資格などは、正式名称で記入しているか
事実と異なる内容の記載はないか
文章は分かりやすくまとまっているか
印刷やファイル形式を変更した際にレイアウト崩れや、文字切れがないか
職務経歴書
職務経歴書はご自身のご経験やスキルの詳細を記載し、応募先企業への貢献度をアピールする書類です。
履歴書と異なり、業界や職種によって多種多様な経験やスキルがあり、アピールポイントがそれぞれ異なります。
ご自身に合わせて経験の棚卸しとアピールポイントの整理をしましょう。
職務経歴書作成時のポイント:基本編
職種や経歴を問わず、自身の経験内容や実績を採用側に「正しく分かりやすく伝えること」が大事なポイントです。
経験内容を羅列するのではなく、関わった業務内容は箇条書きで一覧化し、アピールしたいポイントは具体的に記述するなど、基本的なポイントをおさえて「経験領域の幅」と「自身の強み」のバランスを意識しながらまとめましょう。
①略歴
「どこで(在籍企業)、何を(業務内容)、どれくらい(期間)経験してきたか」 を3~5行を目安に記載
②会社情報
公開されている企業情報を正確に記入
③職務内容
◆プロジェクトの目的/概要
プロジェクトの目的や制作物の概要、期間を記載
◆組織/自分の役割
・どのような組織やメンバー構成で、自分がどのような役割を担っていたのかを簡潔に記載
・どのような成果物(内容、クオリティ、ボリューム)をどのくらいの期間で完成させたのかをできるだけ具体的に記載
◆使用ツール
ツールの名称とバージョン、開発言語などを列挙

職務経歴書作成時のポイント:企画職
ゲーム制作における企画職は、大きく分けて「企画制作・制作進行・分析」が主な役割となります。
プランナーやディレクター等が企画職に該当しますが、ゲームの分類(コンシューマー、スマホ、PC等)や制作体制、新規開発または既存運営によって役割は多岐に渡ります。
以下業務内容の一例を参考しながら自身の経験内容をまとめて、アピールポイントを整理してみましょう。
④企画職:職務内容のポイント
◆プロジェクトの目的/概要
具体的なタイトルやジャンル・プラットフォーム、プロジェクトに関わった段階(新規開発、運用等)、期間などを記載
◆組織/自分の役割
ゲームの企画・制作、品質検証などの開発工程で組織の体制や自身の関わり方を明記し、経験と強みが伝わるように記載
◆使用ツール
ゲームの開発で使用したツールや、コミュニケーションや工数管理に使用したツールを列挙

経験をしていたとしても記載がないと「経験をしていない」とみなされてしまう場合があります。
以下を参考に、関わった業務があれば網羅的に情報を記載していきましょう。
◆その他項目の一例
企画業務 | 企画の立案・設計、仕様書の立案・設計等 |
---|---|
制作業務 | レベルデザイン、シナリオ作成、スクリプト制作、ローカライズ対応、品質管理・デバッグ、不具合対応等 |
制作進行業務 | 制作指示書・ガイドライン作成、スケジュール計画・管理、予算計画・管理、人員計画・管理、発注元・委託先との折衝・調整、IP監修等 |
数値分析 | KPI分析、改善提案、収益モデルの構築等 |
その他 | 広報、マスコミ対応等 |
関わった業務が多く、情報過多になる場合は項目をまとめて簡略化するなど、自身のアピールポイントが伝わるように文章を構成しましょう。
職務経歴書作成時のポイント:デザイン職
デザイナーはキャラクターや背景美術、インターフェースなど、ユーザーの目に触れるビジュアル面を制作することが主な役割です。
クオリティの高いデザインを制作する技術力や、アイデアやコンセプトを提案できる企画力が求められ、業務領域が拡がることによって制作のスケジュールやデザイン品質等の管理能力が問われるようになります。
各作品で自身がどのように関わったどうかをまとめて、アピールポイントを整理しましょう。
⑤デザイン職:職務内容のポイント
◆期間
自身が関わった期間を記載
◆プロジェクトの目的/概要
プロジェクトから制作物のまでの内容・期間を記載
◆組織/自分の役割
制作した内容に対しての自身の役割やプロセスを記載。
どのような成果物(内容、クオリティ、ボリューム)をどのくらいの期間で完成させたのかをできるだけ具体的に記載
◆使用ツール
デザインに使用するツールの他、工数やデータを管理する為のツールなどを列挙

デザイン業務はポートフォリオ等でのアピールが主となりますが、職務経歴書上でも自身の経験や範囲が伝わるように記載しましょう。
★その他項目の一例
制作物の一例 | コンセプトアート、キービジュアル、キャラクターデザイン、背景デザイン、オブジェクトデザイン(アイテムや衣装等)、グラフィックデザイン(アイコン、バナー等) |
---|---|
2Dデザイン業務 | コンセプトデザイン、ラフ画の制作、線画の制作、着彩、クオリティチェック(赤入れ) 、アニメーション制作、UI制作 |
3Dデザイン業務 | コンセプトデザイン、モデリング、 UV展開、テクスチャー制作、セットアップ、リギング、ライティング、レンダリング、コンポジット、モーション制作、エフェクト制作 |
制作管理 | デザイン指示書の作成、スケジュール計画策定、制作進行管理(アートディレクション) 、素材管理、 IP監修 |
その他 | デザイナー向けツールの制作、業務の効率化、データの負荷対策 |
関わった業務が多く情報過多になる場合は項目をまとめて簡略化するなど、自身のアピールポイントが伝わるように文章を構成しましょう。
職務経歴書作成後のチェック項目
新規で作成した場合や情報を更新した場合はチェック項目と照らし合わせながら、全体を見直しましょう。
提出用にファイル形式の変更や印刷をした際に、レイアウトが崩れてしまうケースもありますので、
最後まで丁寧に仕上げましょう。
【 仕上げのチェック項目 】
誤字・脱字がないか
フォントの種類や文字サイズは整っているか
「日付」は、すべて西暦で統一し、履歴書に記入した情報と合っているか
企業情報は正確に記入しているか
文章は分かりやすくまとまっているか(「てにをは」の違和感や、一文が長すぎる、主語と述語の関係など)
印刷やファイル形式を変更した際にレイアウト崩れや、文字切れがないか