最先端のゲームづくりに参加したい人は気軽に自分をPRしに来てください 株式会社カプコン 社員インタビュー 第1弾(2/2)
最先端のゲームづくりに参加したい人は気軽に自分をPRしに来てください 株式会社カプコン 社員インタビュー 第1弾(2/2)
──:端的に伺いますが、『カプコン』とはどんな職場なのでしょうか?
岡部氏 カプコンには、アメリカで行われるゲーム開発者の会議「GDC(Game Developers Conference)」で講演するスタッフもいますし、グローバルで影響力のある職場でもありますね。
伊津野氏 各タイトルとも、海外のほうがファンが多かったりしますからね。カプコンは国内では数少ない、グローバルで勝負ができるディベロッパー。もしスポーツで勝負しようとしたらとても大変ですが、当社にはある意味“お手軽に”グローバルで勝負できる環境があると言えます。少なくとも、入社後の早い時期にそのようなチャレンジができるので、志の高い方にとっては最高の職場だと思いますね。
──:では、『カプコン』に向いているのは、どのような人だと思いますか?
岡部氏 どの職種にも当てはまることですが、自分自身のビジョンをもち、自分で考え続けてくれる人だといいなと思います。言われたことをこなすというのは当然のこととして、ある程度自分のやりたいことが明確でないと、言われたことをこなすことも難しくなります。たとえば、実際にかかわるタイトルが希望のものではなかったとしても、ビジョンのある人はそこでいろいろな対応ができる。そして、そのビジョンをいつか形にしてやるという思いをもった人は一緒に仕事していても楽しいですからね。
伊津野氏 最前線で仕事をするための準備を怠っていないということに加えて、グローバルで勝負してやろうという気概も持っていてほしいですね。僕たちは「大阪から世界へ」をつねに意識した仕事をしているので……。
──:今回の採用では、『デザイナー(2D,3D)』、『プランナー』、『プログラマー』、『プロジェクトマネージャー』、という4つの職種を募集されています。それぞれに求める人物像を教えてください。 まず、『デザイナー(2D,3D)』に期待することとは何でしょうか?
伊津野氏 私たちが取り組んでいくプロジェクトでは、最先端の技術、つまり、グローバルで勝負できるグラフィックワークが必要となります。とはいえ、そのような技術をすでに経験したことのある方というのはまだまだ少ないかと思いますので、実際の経験は問いません。しかし、世界的視野をもってこの仕事をするにあたって、新しいツール、技術、技法、仕組みなどの勉強や情報収集をずっと積み重ねてきているということは必須条件になるかと思います。
──:具体的にツール類の知識やスキルについてはどうでしょうか?
岡部氏 そうですね、ツール関連は一通りの知識は持っていてほしいです。実際に使っていないとしても、この表現にはこの技術が使われているということが理解できる状態であってほしいです。今、私たちがつくっているゲームは非常にリアルで、使われている技術も多岐にわたっています。ゲームや映画に触れる際には、この場面はこの技術をもって実現しているのではと考えるような人なら、入社後にクオリティの高い仕事ができるような気がします。
──:次に、『プランナー』という職種に求めることを教えてください
岡部氏 プランナーの仕事は、ゲームの企画から仕様書作成、進行管理、オンラインサービスの企画や運営までと幅広く、まさにプロジェクトの要になる存在です。デザイナーやプログラマーとの間に立つこともあるし、自分のアイデアをプログラマーたちと調整しないといけないこともある。コミュニケーション能力が大事だとよく言われますが、それはすべての職種に必要なことですよね。でも最近、人間が一番持っていないのが実はコミュニケーション能力なんじゃないかという気が個人的にはしています(笑)。僕も何年かプランナーの経験がありますし、プロデューサーとしてプランナーを見てきましたが、コミュニケーションで苦労することは多いと思います。ただ求めるものとしては単純にまずは「やる気」が必要です。でもそれは若い人のただただ勢いばかりの「やる気」だけではなくて、経験を積んできた人がキープし続けている「やる気」。とにかく、成果をすぐに出すのが難しく、評価されるのも難しいポジションでもありますので気持ちを持続していく能力としても「やる気」は重要だと思います。
──:どんなキャリアがあれば望ましいですか?
伊津野氏 端的に言うと、経験者の方だとありがたいかな(笑)。ロジックで面白いものをつくる訓練を積んできた人、もしくは感覚が優れていて結果でビシっと面白いものを出せる人がいい。そして、自分で仕事をつくれること、さらに他の人の仕事をしっかりとつくれることも重要です。それはどういうことかと言うと、グラフィッカー、デザイナー、プログラマー、サウンドクリエイターなど、一緒に仕事をする人たちに、きちんと「発注」ができるかどうかということ。発注表に書かれていることを伝達するのが「発注」なのではなくて、コンセプトや優先順位を理解した上で、相手の気持ちになって仕事をつくりだせるかどうか、なんです。その結果として、プロジェクトやセクションを引っ張っていくことができる。ちなみに、モノづくりへのリスペクトがあり、同じモノをつくる者同士だという前提で話ができる人であれば、年齢その他は関係ないように思いますね。
──:では、『プログラマー』に求めるものは何でしょうか?
伊津野氏 プログラマーに関しては、求めるタイプが2タイプあるんです。1つは「ゲーム屋」さん。プログラミング技術というのは、半年単位でどんどん上書きされていきますし、ハードウェアもどんどん新しい機能が加わっていきます。そういった技術や知識ももちろん必要なのですが、「面白いゲームをつくるためには、こういうつくり方や組み方をするんだ」という視点で提案をしてくれる、ゲームデザイナーやプランナーに近い能力を持っている方を求めています。昔はそういうタイプのプログラマーも多かったのですが、最近は少なくなってきたように感じますね。最新技術は得意でなくても、この人にプログラムを組ませたらゲームがすごく面白くなる、そういうスキルをお持ちの方にぜひ来ていただきたい。 もう1つは、ずばり、最先端技術に明るい人。そういう人は好奇心があり、その技術を得るために努力するという姿勢をずっとキープしてきているということでもありますから。
──:チームとして仕事をしやすい『プログラマー』は、どんな人物ですか?
岡部氏 ゲームをつくる際、初めて一緒に仕事をするプログラマーの方とのやりとりが難しく感じることがあるんですね。プログラマーに「こんなことがしたい」ということを話すのですが、お互いの共通言語がないと上手くいかないことが多いと思います。そういう意味でも仕事がしやすいプログラマーの方は、「それって、こういうことだよね」「こうしたら可能だよ」と返してくれて、さらに技術的な話も誰もが理解できる言葉で話をしてくれる方だとすごく助かります。それと最近海外では博士号をもつ人がゲームのプログラムをする時代になってきているなど、高いレベルの技術が必要ですし、伊津野さんが言うように「面白いゲームをつくれる」という能力も必要。両者がバランスよく現場で力を発揮してくださると、カプコンのゲームづくりも確実に次のステップに進めます。
──:それでは、『プロジェクトマネージャー』の仕事について教えてください。
岡部氏 プロジェクトマネージャーというポジションの設置は、カプコンでも最近の試みです。一つのプロジェクトにおいて、専門職としてスケジュール管理とマネージメントをする仕事ですが、どういった人材をどれぐらいの期間配置するかといった構想、進捗管理やワークフロー作成、そのゲームに適した制作方法の設計など、かなり重要な仕事を担うポストで、プロデューサーとしてもかなり頼りにする人材です。加えてカプコンのプロジェクトマネージャーは単純に進捗管理をするだけではなく、ゲームの知識もどんどん活かしていける仕事でもありますし、プロデューサーでは見過ごしそうなゲームの中の細かなレベルでの面白みもわかっている必要があり、進捗が悪くなった時の問題解決も、面白さも担保しながら解決していく方法を探るなど、かなり重要な役目だと思います。
──:『プロジェクトマネージャー』には、どんな人物像が望ましいですか?
伊津野氏 現場の気持ちになれるプロジェクトマネージャーであると嬉しいです。語弊があるかもしれませんが、単純に数字と表をにらめっこして、「遅れています」「オーバーしていますよ」と指摘して管理するだけなら誰でもできます。でも、そうではなく、スタッフ一人ひとりの身になりながら、全体としてベストの方向にもっていくという気持ちで動ける人がいいですね。あまりにも「管理」している感が出てしまうと、本人も疲れるし、締め付けられたチームの人たちも潰れてしまうので、いい感じで「いい加減」な人が向いているかもしれません。いい具合いに野放しにしてくれて、重要なところだけキュッと締めてくれるというような。
──:どんな経験があればよいのでしょうか?
伊津野氏 そうですね。クリエイティブをリスペクトする気持ちのある方、ゲーム好きな方であれば、どのような業界から来られてもOKです。また、プログラマーやグラフィッカー、プランナー出身という人もいます。
岡部氏 キャリアパスの一つにもなっていますね。最初はデザイナーで途中で絵を描くのを断念したという人であっても、ゲームつくりが好きであればプロジェクトマネージャーとして活躍できるかもしれません。ゲームのつくり方や現場の気持ちを知っていることは強みになりますから。
伊津野氏 自分一人で100パーセントの仕事を生み出すより、10人を束ねて120パーセントの力を出させることができるとなると、結果としていいものを創造できる。自分はそういう働き方が得意なのだと目覚めた人が、プロジェクトマネージャーを志す場合も多いように思います。
──:入社後は、どのような流れで各プロジェクトに配属されるのですか?
伊津野氏 面接の時点でどういうことをやりたいかをお聞きするので、入社の時点でどのプロジェクトに配属されるかはたいてい決まっています。ですので、具体的な希望をお持ちの方は面接時に、「この仕事をしたい」「このパートは苦手です」ということを正直に話してくださるほうがいい。可能なかぎり、その人の得意なことを活かせるところへ配属されると思います。
──:『カプコン』への応募を検討している人に、メッセージをお願いします。
岡部氏 大阪は食べ物も美味しいですし、暮らしやすい街ですので、ぜひ大阪へ。モノづくりで何かしら得意なものを持っている方、まずは気軽に話をしにきてはどうでしょう。今、自分をアピールするという門戸はすごく開かれています。
伊津野氏 カプコンはグローバルで挑戦できる数少ない会社。経験は問いますが、年齢、性別、言語は問いません。英語ができるスタッフがいますから、全職種、英語しか話せないという方でも問題なく意思疎通できる環境です。カプコンで、ぜひ一緒に世界を舞台に戦いましょう!
──:今日はありがとうございました。次回は、平林良章さん(プロデューサー)、安保康弘さん(ディレクター)、にお話を伺います。
伊津野英昭さん(ディレクター)と岡部眞輝さん(プロデューサー)へ、カプコンで働く魅力やこれまで携わってきたタイトルについて伺ったインタビュー記事も、あわせてご覧ください。
カプコンでは、開発スタッフを積極採用中!
第1弾
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