キャラクターモデラーとは？仕事内容・必要なスキル・向いている人・キャリアパスについて

キャラクターモデラーとは、2Dで書かれたキャラクターを3Dの形状にモデリングをし、立体的なキャラクターを作り上げる仕事です。ユーザーがゲームに登場するキャラクターを身近に感じられるかどうかは、キャラクターモデラーのスキルによるところも大きいでしょう。

キャラクターモデラーの代表的な仕事内容には以下があります。

キャラクターデザイナーがデザインした2Dキャラクターを3D化します。CGソフトを用いてモデリングを行います。ポリゴンモデルやスプラインモデルなどの手法がありますが、人体をモデリングする場合はポリゴンモデルが用いられます。

テクスチャーを投影するためにモデルの展開図を作成する作業です。

3D化したキャラクターに色と質感をつけるため、肌や布など必要なテクスチャーを作成します。テクスチャーが完成したら、展開したUVに張り付けていきます。映画のようなクオリティのハイエンドゲームの場合、PBR（フィジカルベースドレンダリング）を用いた表現手法が取り入れられることもあります。

人間らしい動きが出るよう、モデリングで作成した外枠にボーンを設置していきます。ボーンが設置できたら、どの部位がどの動きをするのかセットアップを行います。ボーンにモデルが追従してくるよう、ウェイトを振り分けるスキニング作業も必要です。

ボーンと紐づいた3Dモデルを、扱いやすく調整する作業です。

キャラクターモデラーには、次のようなスキルや経験、知識が求められます。

また、次のような資格があると転職の際に有利になる可能性があります。

デバイスの進歩によってグラフィックの高度化・高精細化が進み、まるで写真であるかのようなクオリティをもったキャラクターが登場するゲームも少なくありません。そのため、キャラクターモデラーに求められるスキルも高くなってきています。

日頃からの人体や衣装などを観察し、構造を理解することでさらなるスキルアップが見込めるでしょう。

下記に当てはまる人なら、キャラクターモデラーに向いているといえます。

より人間や動物に近いキャラクターを創り出すためには、細部までこだわる事が必要になります。キャラクターデザイン担当やモーション担当との調整も発生するため、協調性をもって制作を進めることが得意な人には向いている仕事といえるでしょう。

未経験からキャラクターモデラーになるには、情報系や美術系の大学や専門学校などで基本を学び、ゲームの制作会社で実務経験を積むのが一般的なキャリアパスと考えられています。
キャラクターモデラーになった後のキャリアパスとしては、以下があります。

3DCGスキルを身につけつつデザインセンスを磨いていくことができれば、モデラーからデザイナーへ転身するチャンスも出てきます。キャラクターデザイナーや背景デザイナーもキャリアパスのひとつとして考えてよいでしょう。キャラクターだけでなく背景のモデリングもできれば、ゲーム制作の幅が広がるはずです。

また、キャラクターモデラーとしての経験を重ねてアートディレクターにキャリアアップすることも可能です。積み重ねた経験を活かし、制作物のクオリティチェックやゲームのパフォーマンスチェックなど上流工程の仕事に携わるのもよいでしょう。

キャラクターモデラーはモデリングなどの様々な工程を経て、2Dで書かれたキャラクターを立体的なキャラクターに仕上げていくため、細部まで細かくこだわる根気が重要視される職種でもあります。

近年、映像技術・ソーシャルメディアの発展により今まで以上に高いクオリティを求められる傾向があります。いきいきとした臨場感のあるキャラクターをつくることにやりがいを感じる人にとってキャラクターモデラーはおすすめの仕事です。