モーションデザイナーとは?仕事内容・必要なスキル・向いている人・キャリアパスについて
モーションデザイナーとは
モーションデザイナーは、ゲームのキャラクターに動きをつけるのが仕事です。モーションデザインによりキャラクターに性格や感情が生まれます。キャラクターに命を吹き込む作業とも言えるでしょう。
モーションデザイナーの仕事内容とは
モーションデザイナーの代表的な仕事内容には以下があります。
- 必要なモーションのリストアップ
- モーション作成
- プランナーとの打ち合わせ
必要なモーションのリストアップ
ゲーム内に必要なモーションのリストアップを行います。
用意するモーションには主に次のようなものがあります。
汎用モーション
フェイシャル(顔のモーション)
カットシーン(イベントでの固有のモーション)
キャラクターによって性別も性格も異なります。活発なキャラクターなら動きをややオーバーにする、控えめなキャラクターなら動きをゆっくり目にするなど、キャラクターによってモーションを変えていきます。また、キャラクターだけではなく、ゲームの背景に登場する雲の動きやカメラワークなど、イベント構成も考えます。
モーション作成
必要なモーションがリストアップできたら、実際にモーションを作成していきます。モーションは、動かせる数が決まっているため、その範囲内でいかにキャラクターの個性をもった動作を表現できるかが重要となります。人型であればモーションキャプチャーを利用することもあります。実在しないキャラクターであれば、すべて手付けでモーションを作成します。
プランナーとの打ち合わせ
モーションのリストアップを行う際は、まず、ゲーム内にどのような動きがあるかをプランナーとすり合わせします。キャラクターの表情や感情にあわせた表情の変化や、戦闘シーンなどでの動作など、ゲームの内容に応じて動きを決めていきます。定期的なイベントを開催するようなソーシャルゲームなら、イベント特有のモーションを取り入れることもあります。
プランナーとモーションデザイナー間で認識齟齬がないよう、しっかりコミュニケーションを取ることが大切です。
モーションデザイナーに必要なスキル・経験
モーションデザイナーは、次のようなスキルや経験、知識が求められます。
3Dアニメーションの基礎
Maya、3ds Max、MotionBuilderなど3Dツールのスキル
モーションキャプチャーの知識
筋肉や関節など、人体構造の理解
ゲームに対する理解力とモチベーション
コミュニケーション能力
モーションデザイナーになるために必須の資格はありませんが、次のような資格があるとプラスになる可能性があります。
デバイスの進歩によってグラフィックの高度化・高精細化が進み、キャラクターの髪の毛のなびき具合や喜怒哀楽の表情など、本物の人間の映像を見ているかのように表現できるようになりました。そのため、日頃から生物の動きを含めたありとあらゆる物理現象を観察することで、よりリアルな動きを表現できるようになるでしょう。また、映画やアニメを通してオーバーアクションを学ぶことも大切です。
モーションデザイナーに向いている人
下記に当てはまる人なら、モーションデザイナーに向いているといえます。
日々、人をはじめ色々なものを観察することが得意
イラスト、デッサンを描くことが得意
ユーザー思考でのものづくりができる
向上心・向学心があり、新しいスキルを身につけることができる
コミュニケーションを取ることが得意
モーションデザイナーのキャリアパス
デザインやゲーム系の専門学校や大学を卒業したのち、ゲーム制作会社などに採用されるのが一般的です。未経験から転職をする場合は、業務経験や資格は必須ではありませんがモーションデザインに必要な知識、SOFTIMAGEやMaya、Photoshop、Illustratorなどのソフトを使用できることが求められます。
モーションデザイナーになった後のキャリアパスには、次のようなものがあります。
モデラー
背景デザイナー
キャラクターデザイナー
アートディレクター
モーションアクター
モーションデザイナーとしてスキルを積み、ゲーム制作の流れを理解していくことができれば、制作物のクオリティチェックを行うアートディレクターや、よりクリエイティビティの高い3DCGキャラクターを制作するモデラーや背景デザイナー、キャラクターデザイナーへの道も開けてくるでしょう。
まとめ
モーションデザイナーは、コンシューマーゲーム、ソーシャルゲームの制作をはじめ、VRやARなど最新の技術にも関わる可能性も高いです。ゲーム業界で幅広い知識をつけて行きたいと考える人にとって、とても魅力的な職種といえるのではないでしょうか。
また、プロジェクトを進めていくなかで、ディレクターやプログラマーとのコミュニケーションを通して互いの業務を理解し、スムーズなやりとりができるようになれば、さらに仕事の幅も広げることができるでしょう。
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